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2025.04.04
トリッキングとパルクールの違いは?特徴とどちらを選ぶべきかを解説
昨今、人気の高まるパルクール。
YouTubeやTikTokなどにかっこよく技を決める動画が上がっているため、真似したいと感じる方も多いはずです。
しかし、かっこいいジャンプやスピンを調べるなかで、「自分がやりたかったのはパルクールではなく、トリッキングなのでは?」と疑問を抱く方もいます。
そこで、本記事では、トリッキングとパルクールのそれぞれの特徴や違いを分かりやすく解説し、自分に合った競技を選ぶためのポイントをご紹介していきます。
トリッキングとパルクールの違い
トリッキングとパルクールは、どちらもアクロバティックな動きが特徴のスポーツですが、目的や競技性、技の種類などに大きな違いがあります。
- 競技性
- 技
- ルール
- 競技人口
トリッキングは、ブレイクダンス・体操・アクロバット・武術が融合したスポーツで、技の美しさや完成度を追求し、自由なスタイルで表現するのが特徴です。
一方、パルクールは障害物を効率よく乗り越えることを目的とし、スピードや実用性が重視されます。
トリッキングとパルクールの違いを知って、自分はどっちの競技を練習したいか、見極めてみてください。
競技性が違う
トリッキングとパルクールは、どちらもアクロバティックなスポーツですが、競技の目的や評価基準に大きな違いがあります。
トリッキングは、パフォーマンス性を重視する競技です。
そのため、大会では完成度やスムーズな演技の流れが求められ、技の美しさや創造性・表現力が評価されます。
一方、パルクールは移動技術の実用性を競う競技で、障害物をスムーズに乗り越え、制限時間内にコースをいかに速く、正確にクリアできるかが評価の基準になります。
技が違う
トリッキングは魅せるアクロバット技、パルクールは移動のための実用的な技が中心という違いがあります。
トリッキングの技は、回転や蹴りを組み合わせたアクロバット技が中心です。
コークスクリューやバタフライツイストなど、華麗でダイナミックな動きが特徴で、技の完成度やつなぎ方が重視されるため、スムーズな動きの連続が求められます。
パルクールの技は、障害物を素早く乗り越えることを目的としています。
ヴォルトやウォールランなど、無駄なく効率的に動くことが重要です。
派手な回転技を組み込むことはできますが、量としては少なく、移動の速さや正確さが評価されます。
ルールが違う
トリッキングは自由度が高いのに対し、パルクールは競技形式によってルールが決まっているという違いがあります。
トリッキングには明確なルールがなく、自由な演技が特徴です。
大会では技の難易度や完成度、流れの美しさが評価されますが、演技の構成は自由で、自分の得意な技を組み合わせて表現できます。
一方で、パルクールには競技ごとに明確なルールがあります。
「スピードラン競技」では障害物を乗り越えてゴールする速さを競い、「フリースタイル競技」では技の難易度や流れが採点対象になります。
競技人口が違う
両者は類似した要素を持つ競技ですが、練習環境の多さや知名度の高さにより、パルクールのほうが競技人口が多い傾向にあります。
トリッキングは、広いスペースや安全な練習環境が求められるため、手軽に始めにくい面があります。
また、競技としての枠組みがまだ確立されておらず、認知度の低さも相まって競技人口が少ない状況です。
一方、パルクールは、公園や都市部の環境を活かして手軽に練習できる競技です。
映画やCMなどで取り上げられることも多く、世界的に広く普及しています。
トリッキングとパルクールには共通点もある
トリッキングとパルクールは、それぞれ異なる目的や競技性を持つスポーツですが、以下のような共通点もあります。
- どちらもアクロバティックなスポーツである
- どちらも身体能力が重要である
- どちらも技の基礎は同じである
本項では、トリッキングとパルクールの共通点について詳しく解説します。
どちらもアクロバティックなスポーツである
トリッキングとパルクールは、どちらも空中での動作を伴うアクロバティックなスポーツです。
アクロバティックな技の使用頻度に差はありますが、どちらも回転・ジャンプ・宙返りなどのダイナミックな動きが多く、スピードや勢いを活かして体を大きく動かすことが特徴です。
そのため、パルクールにトリッキングの技を組み込んでいる競技者も多く、大会でなければ、様々な技に自由に挑戦できます。
どちらも身体能力が重要である
トリッキングとパルクールは異なる競技ですが、どちらも高い身体能力と細かい動きの調整力が求められる点で共通しています。
技を成功させるためには、柔軟性・バランス感覚・瞬発力・筋力が必要になります。
特に素早く動く力・高く跳ぶ力・安定して着地する力は、どちらの競技でも共通して重要です。
両競技とも空中での動作が多く、姿勢をコントロールしながら技を決める場面が多いため、空間認識能力や正確な動作のコントロールが必要になります。
どちらも技の基礎は同じである
トリッキングとパルクールには、共通する基礎技術があり、習得した動きを応用できます。
例えば、パルクールの受け身であるロールという技は、トリッキングの回転技や宙返りの安全性向上に役立ちます。
また、正確な着地動作は、どちらの競技でも重要な基礎技術です。
トリッキングとパルクールは異なる競技ですが、基礎技術を活かすことで、習得した動きを応用できるので、トリッキングからパルクールへ転向するなどの場合も、練習が無駄になることはないでしょう。
トリッキングとパルクールどちらを選ぶべき?
トリッキングとパルクールは、どちらもアクロバティックな動きを含む競技ですが、求められるスキルや目指すスタイルが異なります。
本項では、競技の特徴や向いている方の特徴を解説し、自分に合った選び方を紹介します。
また、「どちらも気になるけれど決められない」という方向けに、どちらも並行して挑戦するという選択肢についても触れていきます。
アクロバット技を極めたいならトリッキング
アクロバット技を極めたいなら、トリッキングがおすすめです。
トリッキングは宙返りや回転技を自由に組み合わせてダイナミックな動きを追求できるスポーツです。
パルクールとは違い、決められたルールや型がないため、自分だけのオリジナル技や表現を自由に工夫できます。
そのため、型に縛られず、自由な動きでアクロバティックな技を楽しみたい方には、トリッキングがぴったりです。
移動スキルを身につけたいならパルクール
疾走感のある動きに憧れるなら、パルクールがおすすめです。
パルクールは、壁や障害物を効率よくスムーズに乗り越え、流れるような疾走感を楽しめる競技です。
コースを素早くクリアする「スピードラン形式」もあるので、スピードやタイムを競うことが好きな人にもおすすめです。
タイムによる明確な勝ち負けを決められるという点でも、スピードを追い求める方にはおすすめの競技と言えます。
迷っているなら両方試してみよう
トリッキングとパルクールの選択で迷っているなら、実際に体験してみることで、自分に合っているのはどちらなのか、感覚的にわかることもあります。
トリッキングはアクロバット技を磨く楽しさがあり、パルクールは流れるように動き続けるという魅力があります。
動画を見るだけでは、それぞれの動きの感覚や難しさが伝わりにくいため、実際に試してみることで「こっちの動きの方が楽しい!」と感じるかもしれません。
また、どうしても決めきれない場合は、パルクールにアクロバティックな技を多く組み込むなど、大会でなければ自分流に楽しむこともできるので、まずはどちらも試してみるのがおすすめです。
トリッキングとパルクールの違いと共通点|まとめ
トリッキングとパルクールは、どちらもアクロバティックな動きを含む競技ですが、動きの特徴が異なります。
トリッキングは、「高度な回転技に挑戦したい」「オリジナルのコンビネーションを作りたい」という方におすすめの競技です。
自由に技を組み合わせながら、美しくダイナミックな動きを追求できます。
一方、パルクールは、スピードやタイムを競うことが好きな方にも適した競技です。
障害物をスムーズに乗り越えながら、速さと効率を重視した移動を楽しめます。
どちらを選ぶか迷ったら、まずはバク転パーソナル教室で基礎を練習し始めるのもおすすめです。
バク転パーソナル教室では、講師による安全な指導でバク転やバク宙などのアクロバティックな技を習得できます。
トリッキング、パルクールのどちらでも活かせる技術を基礎から身につけられるので、ぜひお近くの教室を探してみてください。