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2025.04.11

パルクールはオリンピック種目化する?今後の可能性と競技の特徴

パルクールはオリンピック種目化する?今後の可能性と競技の特徴

次世代のアーバンスポーツとして注目を集め、若者を中心に世界的な人気を誇るパルクール。

都市環境を活用した独自の魅力を持ち、オリンピック種目化への期待も高まっています。

最近ではスケートボードやダンスといった独自性の高いスポーツが次々とオリンピック種目に加わり、注目を集めましたが、都市の障害物を自在に乗り越えるパルクールは、オリンピック種目として採用されるのでしょうか?

本記事では、パルクールのオリンピック種目化に向けた現状と課題を詳しく解説し、今後の可能性について考察します。

パルクールのオリンピック種目化の動き

パルクールをしている男性

パルクールは近年、世界的に人気を集めているスポーツで、オリンピック種目化への関心が高まっています。

世界的なパルクールコミュニティの拡大と若者層の強い支持を受け、国際オリンピック委員会も注目していますが、現時点では明確な種目化の決定はありません

ただし、国際体操連盟が公式にパルクールを取り入れるなど、将来的な種目化に向けた準備段階が進行中であることは確かです。

実際のオリンピック種目化への道筋と今後の見通しについて詳しく解説していきます。

これまでのオリンピック種目化への動き

パルクールのオリンピック種目化に向けた動きは2017年頃から始まりました。

国際体操連盟(FIG)がパルクールを「体操の一分野」として取り込み、2018年には初めての世界選手権大会が開催されました。

このことから、次期オリンピックでの種目化が期待されていましたが、2019年の国際オリンピック委員会(IOC)の総会では、ブレイクダンス・スケートボード・スポーツクライミング・サーフィンの4競技がパリオリンピックの新種目として追加があったものの、パルクールについては特に発表がありませんでした。

パリオリンピックでは種目不採用

2024年パリオリンピックでは、パルクールが披露されたものの、正式種目として採用されませんでした。

フランスがパルクール発祥の地であることもあり採用が期待されていましたが、残念ながら不採用。

その理由として、競技の標準化や採点基準の確立が十分でないことが挙げられています。

また、既存の国際大会の歴史がまだ浅く、世界各国での競技人口の偏りも課題とされました。

パリオリンピック組織委員会は、検討過程でパルクールを候補に挙げていましたが、最終的には他の新興スポーツが優先されました。

今後オリンピック種目になる可能性はあるのか

パルクールが今後のオリンピック種目になる可能性は低いと考えられています。

2028年ロサンゼルスオリンピックや2032年ブリスベンオリンピックでの採用に関して、まだまだ課題が数多く残されており、特に採点基準の曖昧さと競技の標準化の難しさが大きな課題です。

国際体操連盟と国際パルクール連盟は協力を続けているものの、競技としての客観的評価システムの確立には時間がかかると予想されます。

また、各国間での競技レベルの格差や世界大会の歴史の浅さも問題視されており、オリンピック委員会が求める「グローバルな普及」という条件を満たすには至っていません。

都市環境を活用できる点は評価されているものの、施設の安全基準や競技運営の標準化など解決すべき課題が多く、近い将来での採用見通しは厳しい状況です。

パルクールの特徴と歴史

パルクールで壁に張り付く男性

パルクールは、都市や自然環境の中で障害物を越えながら、最も効率的な移動を目指すスポーツです。

その魅力と人気の高まりにもかかわらず、オリンピック種目としての採用には複数の課題が残されています。

特に客観的な評価基準の確立が難しい点や、競技としての歴史が比較的浅く、国際的な統一ルールや組織体制が発展途上であることが種目化に対しての懸念点とされています。

ここではそんなパルクールの特徴や歴史についてご紹介していきます。

パルクールってこんな競技

パルクールは都市の建造物や公園、自然環境などあらゆる場所を舞台に、さまざまな障害物を乗り越える身体運動で、その語源はフランス語の『Parcours(道・コース)』という言葉から派生したとされています。

身体能力と創造性を駆使したジャンプや着地、バランス感覚を活かした動きで構成されており、壁を駆け上がる「ウォールラン」、障害物を飛び越える「ヴォルト」、高所から安全に着地する「プレシジョンジャンプ」などさまざまな技術が必要です。

競技者は「トレーサー」と呼ばれ、自分の身体能力と環境に合わせて最適な動きを選択し、流れるような連続した動作で障害物コースを突破します。

力強さとしなやかさ、スピードとバランス力が求められ、観る者を魅了する芸術性も持ち合わせています。

パルクールの歴史

パルクールの発祥はフランスで1980年代後半まで遡ります。

創始者であるダビド・ベルとセバスチャン・フーカンは、父親とともに消防士だったレイモンド・ベルから学んだ「自然の障害物訓練法」を都市環境に応用し発展させました。

当初は「リ・パルクール」と呼ばれ、軍事訓練の要素を含んでいましたが、少しずつ芸術性や哲学的側面が強調されるようになりました。

2000年代に入り、フランスのTV番組やアクション映画を通じて世界的に認知度が高まり、2005年には国際パルクール連盟が設立。

現在では世界中で愛好者が増え、競技としての体系化も進んでいます。

パルクールの主な4種目

パルクールの主な競技種目は「スピード」「フリースタイル」「スキルチャレンジ」「エンデュランス」の4つに分類されます。

それぞれの種目の特徴は以下の通りです。

スピード
設定されたコースを最短時間で完走するタイムレース形式で、純粋なスピードと効率性を競う
フリースタイル
決められた時間内に自由な演技を披露し、技術の難易度と創造性で評価される
スキルチャレンジ
特定の技術や動きの正確性と完成度を競う種目
エンデュランス
長時間にわたる持久力とスタミナを測る種目

国際大会では主に「スピード」と「フリースタイル」が採用されていますが、大会によって種目構成は異なります。

自由度が高いパルクールの特徴

バク転をする男性

パルクールの最大の特徴は、その高い自由度にあります。

参加者それぞれが自分の身体能力や創造性に合わせた動きを選択できるため、多種多様な表現が可能です。

この自由度の高さが、世界中の若者を魅了し、独自のコミュニティ文化を形成していますが、これこそがオリンピック種目化しづらい理由にもなっています。

ここでは、その高い自由度からあげられるパルクールの魅力とそれに伴う懸念点もご紹介します。

決まった競技場や指定の器具が必要ない

パルクールの魅力のひとつは、特別な施設や道具を必要としない点です。

都市の公園・階段・手すり・壁など日常的な環境をそのまま活用できるため、経済的・地理的制約を受けることなくストリートカルチャーの要素も持ち合わせています。

近年は専用のトレーニング施設も増えていますが、本質的には「どこでもできるスポーツ」であり、この特性が「グローバルな普及」を促進しています。

オリンピック種目化に向けては、この環境適応性を活かした競技会場の設計が検討されており、既存の都市インフラを活用した持続可能な競技運営が期待できるでしょう。

決まっている動作は「移動」のみ

パルクールでは「ある地点から別の地点への移動」という基本概念以外に厳格なルールはなく、どのように移動するかは完全に競技者の自由です。

この制約の少なさが、革新的な動きや個性的なスタイルを生み出す基盤となっています。

跳ぶ・走る・登る・バランスを取るなど基本的な人間の動作を組み合わせ、環境に応じた最適な移動方法を見つけることがパルクールの本質です。

競技化が進む中でも、この創造的自由を保ちながら公平な競争環境を整える取り組みがなされています。

明確な採点基準がない

パルクールの競技化における最大の課題は、明確な採点基準の確立です。

特にフリースタイル種目では、技術的難易度・流動性・創造性・完成度など主観的要素が評価の中心となるため、公平な審査システムの構築が難しいとされています。

国際体操連盟と国際パルクール連盟は、体操競技の審査方法を参考にしながらも、パルクール独自の価値観を反映した採点システムの開発に取り組んでいます。

スピード種目ではタイムという客観的指標があるものの、コースの設計や安全基準の統一など課題は残されており、オリンピック種目化に向けてこれらの標準化が急がれています。

パルクールはオリンピック種目化する?|まとめ

パルクールは都市環境を利用した障害物を乗り越える身体運動で、近年世界的人気を集めており、2017年から国際体操連盟がオリンピック種目化に向けた動きを開始し、2018年に初の世界選手権が開催されました。

しかし2024年パリオリンピックでは、フランスが発祥の地であるにも関わらず正式種目として採用されませんでした。

若者を中心とした競技人口の着実な増加もあり、2028年以降のオリンピックでの採用に向けた期待は高まっています。

現在は、パルクールのオリンピック種目化は決定していませんが、今後競技人口が増えればオリンピック種目化することも考えられるでしょう。

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