ブログ
2025.03.28
パルクール技15選!初心者から上級者までレベル別に必修技を解説
※内部リンクは、リンク先がまだ公開されていないためコメントアウトで非表示にしています。
「もっとカッコいい技を決めたい!でも、どの技から練習すればいいのだろう?」
パルクールを始めてしばらく経つと、基礎的な動きは習得できたものの、新しい技に挑戦する方法が分からず悩み始める方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は、そんな方におすすめの技を、初心者・中級者・上級者のレベル別に15種類ご紹介します。
動画で見た高度な技に憧れを抱きつつも、自分のレベルに合ったステップアップの仕方が分からないと感じる方必見の内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
パルクール初級者向けの技5選
パルクールを安全に習得するには、基礎的な動作をしっかりと身につけることが重要です。
本項では、パルクールの基礎的な5つの技を解説していくので、練習しながら「跳ぶ・着地・乗り越える・登る」の基本動作をマスターしていきましょう。
ロール
「ロール」は、高所からの着地時に衝撃を和らげる受け身の技術です。
習得すると、着地時の衝撃を分散し、スムーズに動き続けることができます。
一般的な前転のように真っ直ぐ前に回ると、首や背骨に負担がかかりやすく、着地時の衝撃を十分に分散できません。
パルクールのロールでは片方の肩から対角線上に回転し、体全体で衝撃を吸収することが重要です。
なお、ロールの練習ではケガをしないように、以下の点に気を付けてください。
- 前転ではなく肩から回る
- 頭を直接地面につけないよう、顎を引いて首を守る
- 回転が終わるときに両足をしっかりと着地させる
- 着地後、そのまま走り出せるようにする
プレシジョンジャンプ
「プレシジョンジャンプ」は、狙った地点に正確に着地することを目的とした基本技です。
プレシジョン(precision)は英語で「正確さ」を意味しており、狭い足場や障害物の上に正確に着地して、バランスを保つ技術が求められます。
着地の精度が向上し、狭い足場でも安定して着地できるようになると、パルクールの連続技と組み合わせられるようになり、より流れるような動きが可能になります。
プレシジョンジャンプでは以下の点を意識して練習してください。
- 飛距離よりも「正確な着地」を意識する
- 飛んでいる間は体をコントロールし、着地点をしっかり見る
- 着地の際はかかとをつけず、母指球で静かに着地する
キャットリープ
「キャットリープ」は壁に飛びつき、登るためのパルクールの技です。
高い壁をよじ登る際や、遠くの障害物に飛びつく際に使用されます。
猫が壁に飛びつくような動作をすることから、キャットリープという名称がつけられました。
キャットリープを練習すると、パルクールの移動力が向上するだけでなく、腕力や脚力も鍛えられます。
また、バランス感覚も身につくため、ウォールクライムなどの中級技がスムーズにマスターできます。
キャットリープの練習時は以下のポイントに気を付けてください。
- 壁に対して足の位置が低すぎると腕に負担がかかるので、足を高めにつける
- 腕の力だけに頼らず、足・腕・体全体を使って支えることを意識する
- 低い壁から練習し、少しずつ高さを上げる
ランディング
「ランディング」は、パルクールにおいて高所からの着地時に衝撃を最小限に抑えるための技術です。
ジャンプやフリップなどの動きと組み合わせることで、着地の安定性を高め、膝や足首への負担を軽減できます。
また、ランディングを習得することで、次の動きへとスムーズに繋げることが可能となるため、パルクールならではのスピード感あふれる移動ができるようになるでしょう。
ランディングを正しく行うためには、以下の点に注意しましょう。
- 衝撃が強くなるため、かかとから着地しない
- 次の動作に移りにくくなるため、膝を深く曲げすぎない
- 後方にバランスを崩しやすくなるため、後ろに重心を置かない
フロントフリップ
「フロントフリップ」は、パルクールで使用される前方宙返りの技で、前方に回転しながらジャンプし、空中で1回転して着地します。
障害物を跳び越えながら行うこともあり、動きにダイナミックさを加えられます。
さらに、フロントフリップは視界を確保しやすい特性があるため、サイドフリップやチートゲイナーなど、中級編でご紹介するパルクールの技にも発展させやすいです。
ただし、フロントフリップは見栄えのする技ですが、安全に成功させるには正しいフォームと着地の習得が欠かせません。
最初はトランポリンやマットで練習し、回転の感覚を掴んでから平地で挑戦すると、怪我のリスクを減らせます。
パルクール中級者向けの技5選
パルクールの中級者向けの技は、基本技を応用し、勢いやタイミングを活かした動きが特徴です。
障害物を利用したアクションや方向転換、空中技が加わることで、初心者向けの技より実践的でかっこいい動きが多いので、ぜひ練習してみてください。
ターンヴォルト
「ターンヴォルト」は、パルクールにおけるヴォルト技の一つで、障害物を越えながら体を回転させ、反対側に着地する技です。
ターンヴォルトは、方向転換を伴う動きが特徴で、スムーズな流れを作るのに適しています。
ターンヴォルトを習得すると、障害物の向こう側を素早く確認しながら、安全に着地することが可能です。
さらに、高い壁やレールを越えた後も、着地時のブレを抑えやすくなり、スムーズに次の動作へ移れるようになります。
ターンヴォルトのやり方は以下の通りです。
- 障害物に片手をつきながら踏み切る
- 体を回転させながら障害物を越える
- 反対側に向きを変えて着地する
コングヴォルト
「コングヴォルト」は、パルクールでよく使われるヴォルト技の一つで、両手で障害物を押さえ、脚を前に振り出して跳び越える技です。
両手を障害物についた後、脚を前に振り出して跳び越える動作が、まるで猿(コング)が前に飛び出すように見えることからこの名前が付けられています。
助走を活かし、幅の広い障害物をスムーズに越えるのが特徴で、習得すると、パルクールの連続技にも応用しやすくなり、ダブルコングヴォルトなど、上級技へと発展させやすくなります。
コングヴォルトのやり方は以下の通りです。
- 助走をつけて障害物に向かう
- 両手を障害物につき、体を持ち上げる
- 脚を前に振り出しながら障害物を跳び越える
- 脚が障害物を越えたら、両手を素早く離す
- バランスを取りながら着地する
ウォールクライム
「ウォールクライム」は、パルクールで壁を登る際に使われる技の一つで、助走をつけて壁に駆け上がり、手を使って登る技です。
高さのある壁や障害物に素早く登るのに適しています。
ウォールクライムのポイントは、助走と踏み切りのタイミングです。
壁に対して腰の高さ付近に足をついて蹴り上げることで、スムーズに技を成功させられます。
ウォールクライムのやり方は以下の通りとなりますので、ぜひ練習してみてください。
- 助走をつけて壁に向かう
- 片足を壁に押し当て、蹴り上げるようにして上へ跳ぶ
- ジャンプと同時に腕を伸ばし、壁のエッジや突起をしっかり掴む
- 体を引き上げながら、もう一方の足も壁につけて補助する
- 上半身を引き上げたら、足で押し上げて完全に登り切る
サイドフリップ
「サイドフリップ」は、横方向に回転しながらジャンプし、空中で1回転して着地するパルクールの技です。
フリップ系の技の中でも、前後ではなく横方向に回転するのが特徴です。
低めの障害物を跳び越える際や、走っている途中などにサイドフリップを組み込むことで、スピードを保ちつつ、かっこよさを足すことができます。
サイドフリップは、空中でのバランス感覚や回転のコントロールを磨くのに適しており、ゲイナーやウォールフリップなどの応用技にもつながります。
サイドフリップのやり方は以下の通りです。
- 軽く助走をつけ、横方向に回転しやすいように体の向きを意識する
- 両腕を大きく振り、勢いをつけ、片足または両足で強く地面を蹴って、ジャンプする
- 空中で膝を抱え込むように丸め、回転を維持する
- 膝を軽く曲げて衝撃を吸収しつつ、つま先から着地する
チートゲイナー
「チートゲイナー」は、パルクールで使われるフリップ技の一つで、前方へ移動しながら体を斜め後ろ向きに回転する技です。
一般的なバックフリップ(後方宙返り)とは異なり、助走の勢いを活かして跳びながら回転するため、より流れのある動きが可能になります。
チートゲイナーのやり方は以下の通りです。
- 利き足で力強く踏み切り、体を斜め上に持ち上げる
- 踏み切りと同時に、大きく手を振るようにし、上半身を斜め後ろに回転させる
- 空中で体を軽く丸め、回転を加速させる
- 着地地点をしっかりと確認し、両足で衝撃を吸収するように着地する
なお、練習の際はマットを敷くなど、安全に配慮しつつ、段階的に動きをマスターしていきましょう。
パルクール上級者向けの技5選
パルクールの上級者向けの技は、ひねりや回転を加えた空中技や、遠くの障害物へ飛び移るダイナミックな動作が特徴です。
なお、ここからご紹介していく上級者向けの技は、基礎技を完全に身につけたうえで挑戦する必要があります。
高い身体能力と経験が求められるため、安全対策を徹底しながら練習を重ねましょう。
360°プレシジョン
最初にマスターしたい上級者向けのパルクール技は「360°プレシジョン」です。
障害物から障害物に飛び移る際に、体を横方向に一回転させる技で、簡単に見えますが移動先の障害物から視線を離すため、高い空中制御力が求められます。
360°プレシジョンのやり方は以下の通りなので、ぜひ挑戦してみてください。
- 移動先の障害物との距離をしっかり把握する
- 両足で強く踏み切り、高くジャンプする
- ジャンプと同時に体をひねり始める
- 視線を移動先の障害物に移し、着地する
ウォールフリップ
「ウォールフリップ」は、パルクールの空中技の一つで、壁を蹴って後方回転する技です。
助走の勢いを活かすことで高さを出しやすく、通常の後方宙返りよりもスムーズに回転へ移行できます。
空中でのバランス感覚や回転コントロールが求められますが、習得すると動きの幅が広がるので、ぜひ練習してみてください。
ウォールフリップのやり方は以下の通りです。
- 助走をつけて壁に向かう
- 壁を蹴って勢いよく後方へ回転する
- 空中で膝を抱え込むように丸める
- 着地の直前に体を伸ばし、足を地面に向け着地する
なお、助走をつけて壁に向かう際は、真っ直ぐではなく、やや斜めの角度でアプローチするとスムーズにウォールフリップの動作に入れます。
ダブルコングヴォルト
「ダブルコングヴォルト」は、コングヴォルトを2回連続で行う高度な技です。
近距離にある障害物を連続で跳び越えることができるため、着地でスピードを落としてしまうことがなく、スムーズな移動が可能となります。
ダブルコングヴォルトのやり方は以下の通りです。
- 十分な助走をつけて障害物に向かう
- 最初の障害物に手をつき、跳び越えながら足を高く持ち上げる
- 2個目の障害物に手をつき、腕の間に足を通す
- 安全に着地する
なお、ダブルコングヴォルトは、コングヴォルトをマスターしていないと成功しない技です。
必ずコングヴォルトをスムーズに行えるようになってから、練習し始めましょう。
ダブルツイスト
「ダブルツイスト」は、ジャンプ中に2回転ひねりを加えながら着地する高難度の空中技です。
フルツイストよりも回転数が増えるため、より精密な空中姿勢のコントロールと高い跳躍力が求められます。
ダブルツイストのやり方は以下の通りです。
- 助走をつけて、高くジャンプする
- ジャンプと同時に体をひねり、回転を開始する
- 空中で体をコンパクトに保ち、2回転分のひねりを加える
- 2回転目の終盤で体勢を整え、着地する
なお、ダブルツイストは高難易度な技となっているので、練習時はプロのトレーナーにサポートしてもらうのがおすすめです。
ダブルコークスクリュー
「ダブルコークスクリュー」は、パルクールで使われる高難度の回転技で、踏み切りの勢いを活かし、空中で斜め回転しながら2回連続のひねりを加えて着地します。
通常のコークスクリューよりも回転数が多く、より正確な空中制御が求められるため、スムーズに着地するには高度なバランス感覚が必要です。
ダブルコークスクリューのやり方は以下のとおりです。
- 助走をつけて強く踏み切る
- 踏み切りと同時に体をひねり、回転を開始する
- 空中で2回転のひねりを加え、姿勢を保つ
- 2回転目の終盤で体勢を整え、着地する
なお、ダブルフルツイストと同じく、ダブルコークスクリューも難易度の高い技となっているので、練習ではプロのトレーナーに指導を仰ぐのがおすすめと言えます。
基本をしっかり身につけて安全に技を習得していこう|まとめ
パルクールで新しい技に挑戦するときは、基礎技を活かしながらスムーズに移行することが大切です。
コングヴォルトやサイドフリップなどの中級技では、勢いだけでなくタイミングと動作の流れを意識し、次の動作につなげる感覚を磨きましょう。
上級技では、助走・踏み切り・空中での姿勢を細かく調整しながら、確実に成功率を上げていくことが重要です。
また、中級者向け・上級者向けの技からは難易度が高くなるため、練習も危険を伴います。
プロのトレーナーに指導してもらい、安全に技を習得していきましょう。
なお、バク転パーソナル教室では基礎となる前転から始まり、バク転や側宙などアクロバッティックな技を丁寧に指導いたします。
パルクールのアクロバット技を安全に練習できる環境となっているので、ぜひお近くの教室を探してみてください。