ブログ
2025.06.26
開脚前転のやり方とコツとは?失敗パターンと正しい練習方法も紹介!
開脚前転は、小学校や中学校の体育の授業でも習う基本的なマット運動の1つです。
シンプルに見える技ですが、正しいフォームや体の使い方を理解しなければ、うまく回れなかったり、美しく決まらなかったりします。
開脚前転が苦手な方の多くが、脚が開かない、立ち上がれないといった失敗を経験しています。
この記事では、よくある失敗例や上達のコツ、自宅でできる練習方法まで詳しくご紹介していきます。
開脚前転を失敗してしまうよくあるパターン
開脚前転は基本的な動作の組み合わせで構成されていますが、細かな体の使い方を正しく動かさなければなりません。
ここでは、初心者に多い代表的な失敗パターンを紹介していきます。
失敗のパターン①:手の付け方が正しくない
よくある失敗のパターンとして、最初に手をつく位置が正しくないことが原因の可能性があります。
手を床につける位置が遠すぎると、重心が前に流れすぎてバランスを崩しやすくなり、近すぎても腕に過度な負担がかかり、自然な回転が難しくなります。
肩の真下か、やや前方につけるのが基本とされているので、まずは手の付ける位置に注意するようにしましょう。
失敗のパターン②:頭の入れ方が浅い
失敗のパターンの2つ目は、頭の入れ方が浅いことが挙げられます。
頭の位置が浅いと背中が丸まらず、回転がうまくいかない原因となるので、顎をしっかりと引き、首をすくめるような姿勢を取ることが大切です。
頭を腕と腕の間にしっかり入れて、背中を丸めるイメージで回ると、自然な回転ができるようになります。
失敗のパターン③:脚が開かない・閉じてしまう
失敗のパターンの3つ目は、脚が開いていない、もしくは閉じてしまうことです。
開脚が不十分だと、動きが開脚前転ではなくなり、見た目も不自然になってしまうので、意識して股関節から脚を広げるようにする必要があります。
膝を伸ばし、つま先まで意識を向けるときれいなフォームになります。
失敗のパターン④:回転後に立ち上がれない
回転の終わりでスムーズに立ち上がれないのは、勢い不足や姿勢の崩れが原因であることが多いです。
特に腹筋や太ももの力が足りないと、起き上がる動作に支障が出ます。
お腹と足の力を意識して使うことが立ち上がりの安定につながります。
これらのよくある失敗例に留意しながら、開脚前転に取り組むようにしましょう。
開脚前転のコツ
いくつかのポイントを意識することで、開脚前転の動きは格段にスムーズになります。
ここでは、上達のために押さえておきたい基本的なコツを解説します。
開脚前転のコツ①:手を近くに付くことで回転しやすくする
開脚前転のコツとして、手は体の近くにつけたほうが、効率よく前方へ回転することができます。
遠すぎると力が分散してしまい、うまく体が回らず、ぎこちない回転になってしまう可能性があります。
やや前方に手をつけるのが理想的で、正しい位置を意識することで、より自然で美しい回転になります。
開脚前転のコツ②:顎を引いて頭をしっかり中に入れる
顎を引いて頭を体の中に収めることで、背中が丸まり、自然な回転軸ができます。
首の位置がずれると、回転にブレーキがかかってしまいます。
効果的な練習方法として、鏡や動画で首の動きを確認することで、自分がどこの箇所ができていないのか可視化できます。
どのタイミングで首の位置がずれてしまうのかなど、細かく確認していきましょう。
開脚前転のコツ③:脚を意識的に広げる
回転中に脚を開く意識が足りないと、動きが前転と変わらなくなってしまいます。
股関節からしっかり開くことを意識し、膝を伸ばしてつま先まで意識するようにしましょう。
最初は大げさに開くくらいの感覚でも良いので、とにかく脚を広げることを意識して練習してみて下さい。
開脚前転のコツ④:お尻を高く持ち上げる
回転に必要な勢いを生み出すには、スタート時にお尻をしっかり持ち上げることが重要です。
お尻が低いと、身体に勢いが付かず、体がつぶれて動きが止まりやすくなってしまいます。
お尻を高くすることで、重力をうまく利用した回転が可能になります。
開脚前転の正しいやり方
基本をしっかり理解することで、安定した開脚前転ができるようになります。
以下の手順に沿って、正しいフォームを確認しましょう。
開脚前転のやり方①:手を床につける
立った状態から軽く膝を曲げ、軽く飛び込むことで回転に勢いをつけます。
手の設置位置は肩幅よりも少し広めに、前方に付けることを意識しましょう。
もし、勢いをつけると手や頭をつける位置が分からなくなる、恐怖心がある場合は、しゃがんだ状態で少し前面に両手を付けた姿勢を取ります。
開脚前転のやり方②:頭を中に入れて回転する
軽く曲げた膝をバネして使い、地面を蹴り上げるイメージで、頭をお腹に近づけて回ります。
この際、顎をしっかり引いて頭を中に入れることで回転力がつきます。
ここまでは前転のやり方と同じなので、最初はしゃがんだ状態で、慣れてきたら立った状態から回転までを一連の流れでできるようにしましょう。
開脚前転のやり方③:着地する直前で足を開く
開脚前転は、回転中までは「前転」と動作に変わりはありません。
しかし、開脚前転をする際には、着地する直前で足を開き、地面につく時には完全に開脚した状態になるようにしましょう。
脚が閉じてしまうと、技の名前どおりの「開脚前転」にはなりません。
股関節と内ももを意識して、しっかり脚を広げる感覚が重要です。
開脚前転のやり方④:膝が曲がらないように立ち上がる
回転が終わったら、膝を曲げずに足を開いたまま起き上がることで、美しい仕上がりになります。
腹筋と太ももの力を使って一気に起き上がるようなイメージで立ち上がります。
この時、回転の勢いや筋力が足りないと、うまく立ち上がることができません。
また、膝が曲がってしまうのも立てない原因になるため、何度も繰り返し練習するようにしましょう。
姿勢を整えてフィニッシュすることで、技全体が引き締まって見えるので、最後の立ち上がる瞬間まで集中して取り組みましょう。
自宅での練習方法
開脚前転がなかなか上手くできないという場合には、体の使い方がまだつかめていないのかもしれません。
ここでは自宅でもできる、開脚前転に効果的な練習方法をご紹介してきます。
以下の方法で安全かつ効果的に練習を行いましょう。
練習方法①:柔軟体操で股関節をほぐす
開脚前転には股関節の柔軟性が欠かせません。
日常的にストレッチを取り入れて、可動域を広げておくことで、ケガの防止や開脚前転の向上にも繋がります。
お風呂上りなどのスキマ時間に、開脚ストレッチや前屈運動を継続して行いましょう。
練習方法②:タオルやマットで頭・首を守る
頭や首を守るために、クッション性のあるマットを使いましょう。
開脚前転ができない理由として、恐怖心が原因なこともあるので、恐怖心を少しでも減らせるように安心して回れる環境を整えることも重要です。
上達具合に応じて、段階的にクッションを外して練習するようにしましょう。
練習方法③:スロー動画で自分の動きを確認する
スマートフォンなどを使って自分の動きを撮影し、スロー再生で確認することが有効です。
フォームの癖や改善点を視覚的に把握することができます。
練習と確認を繰り返すことで、着実な上達につながります。
開脚前転のコツとは?よくある失敗パターンと正しいやり方|まとめ
開脚前転をきれいに決めるためには、基本姿勢と体の動きを正しく理解することが重要です。
小さなコツを意識するだけでも、技の完成度は大きく向上します。
自宅でできる練習方法も続けながら、動きを見直す習慣をつけるとさらに効果的です。
苦手意識を克服し、開脚前転に自信が持てるよう取り組んでみましょう。